2010年12月25日

フジテレビ  ドラマ「流れ星」

015.jpg


生体肝移植をめぐる二つの兄妹の物語

人生のがけっぷちぎりぎりで偶然出会った男女が臓器提供と借金返済という
条件交換で書類上の結婚をする

男には肝臓を病む高校生の妹(血が半分しか繋がっていない)
女には自分に借金を背負わせる年の離れた兄がいた

クラゲが漂う深いブルーの水槽は人間の深い心の闇にも似ている
誰もが明るい光を好みながらも、こころのどこかで誰からの干渉されず
責任もなくただ漂える静かな空間を望んでいるのかもしれない


両親のいないすさんだ生い立ちや、憎んでも憎み切れない兄を
抱える女梨沙にとって自分と契約した男健吾が教えてくれた
クラゲの世界は今まで知らなかった癒しの世界だった

多くを語らず妹への愛や死んだ父への過去への思いを内に秘めて健吾は
せまる期日のなかでまりあの肝移植へとひた走る

そしてその中で不器用でぶっきらぼうだが、内に純粋な心を持った梨沙に引かれていく
同様に失ってばかりいた過去にはなかった健吾のやさしさや温かさに
少しずつ心を開き沁み出すように健吾やまりあへの情が沸いてくる

無口な男とすさんだ女の激しい葛藤シーンも絡むシーンもない
淡々とした恋愛未満ドラマのながれのなかで
一人周囲とは異なる強烈な存在感を放って登場する梨沙の兄修一
わずかな登場時間で見るものにありきたりでない物語のスパイスとなって
ともすれば平坦になりがちと思えるドラマ全体を締めていた

またまりあと同じ病に苦しみながら移植を待たず亡くなる少年良太は
まさに命と言う一番大事なものを若くしてなくさねばならない無念や
耐えがたい辛さを彼がいる明るいシーンすべてからも醸し出す
特にまりあが移植を断ったと知り怒りや悲しみをぶつけるシーンは
まさに移植という選択または事態の重さを如実に表して見るものをひきつけた
誰もが自分の生をそして愛するものを病で、
また助かる可能性がある中でみすみすうしないたくはないのだから


奇抜キャクラクター残酷なシーンも派手な事件解決もなく
訳ありの登場人物が多くを語らずに巻き起こる出来事やその行動だけで
彼らの背景や設定をあえて出さずにストーリーが進む感があった

見ていて心地いいシーンや人間の切なさや優しさに満ちた場面など
各所にいい演出やセリフを置いた良心的な物語だったが
時々その舌足らずさがもどかしかった

特に最終回のまとめかたはいままでのそれとは比べようもなく雑にして大まか
ゆえに傷つけるほどに依存していた妹梨沙から去り雑踏に消えていく兄修一の姿や
クラゲを通して再会した一年前と形が一切変わらない(苦笑)
お互いを必要とした主人公二人の再会だけが記憶に残る
あと一回もあれば人物の描写が違ったかもとおもうと残念

流れ星のような儚い人間の命や人生を縦に
そこにある想いや悲しみを横糸に
重厚ではないが冬の月曜の夜9時から茶の間で家族で見るにはちょうどいい
温かさとスリルと恋愛未満の感情が交錯している

人生上での災厄という点では無邪気なくらいに借金を抱える兄も
人の体からの移植を必要とする病気も同じ気がする
誰もがなんの準備もなく巻き込まれる可能性のある
一つの出来事であるということなら

今自分がここで無事に生きているということは
確率的に全く稀有なことである

メリークリスマス

posted by YUE at 14:06| Comment(0) | 感想色々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月21日

脳はおしゃべり

昔読んだ本で
一番うるさいのは自分の脳の中だとあった

確かに思考を本当に止める時間て特に思わないと
人間ていつも考えてしまうかもしれない


人の思考とは見たもの聞いたもの全てに
答えを出したがり
価値を値踏みする癖があるのかも
いいとか悪いとか関係なく

以下は最近の私の脳内ツイート(笑)




006.jpg




自分が心で感じるものを信じる
または自分が出来ることを信じる強さは
人を根本的に変える


似たものは集う
真逆のものは引きあう


影は必要だが自分から集めるものではない
大事なのは光とのバランス


人の思考に触れるときは
ちゃんと自分の思考を整理してから


ちゃんと生きる人が強いのは
自分にも周りにも愛情を持って日々過ごしているから


自分以外の人を落として
自分の価値を高めたがる人間の言うことには
耳や感性を傾けない


004.jpg

人は自分が価値がある人間だと信じられる場所を探して生きている











posted by YUE at 22:58| Comment(0) | シロップ(ポエム・雑文) | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月14日

日本テレビ系列  宇宙戦艦ヤマト

小学校高学年の冬休み 叔母の住む関東方面へ遊びに行くことに

長い道中飽きないように駅の売店で買ってもらったのが「花とゆめ」の創刊号と
「冒険王」冬の増刊号だった

その付録についてきたのが当時始まった「宇宙戦艦ヤマト」のポスターだった。
たぶんキャラデザインを担当されたかたが描いた原画に色を塗った鮮やかなセル画だった
裏は森昌子(爆)

両端には銃を持った古代進と島大介 
中心に指揮をする沖田館長
背景には空を飛ぶ宇宙戦艦ヤマトの姿

そしてそれは日曜の午後7:30にブラウン管の中で動いてたちまちアニメ育ちの私を魅了した
当時すんでる地方には二局しか放送局が無く、裏では「猿の軍団」が放送されていて
クラスの皆がそれに夢中だったが私は友達二人とヤマトに夢中だった

月刊冒険王を買い、アニメとはちょっと雰囲気の違う松本零士さんのヤマトを楽しみにしていた。
というか・・・小さいころからマガジンなどでなじんできた松本さんの独特な絵やストーリーにすると
ヤマトは一気にメジャーになっていて・・・不思議な気がした

だって松本さんと言えば四畳半とかサルマタとか・・・(爆)
出てくるのは短足のぶ男とはげたおっちゃんとやたらスレンダーでまつげの長い美女
こども心には面白いというか奇妙というか・・
高校生になってからもっと前に書かれたSFも読んだけどやっぱりヤマトはヤマトだけの世界だったのだ

その意味がわかったのはヤマトがブレイク・・・
そうファンの声で映画が作られて大ヒットしてそして「さらば宇宙戦艦ヤマト」が作られて大ヒットした
テレビ漫画がアニメーションに変わっていった創世紀・・・だったようなあの頃

何よりヤマトが当時異質で新しかったのは
大きな金属の固まりのワープをしたりは波動砲を撃ったりする戦艦ヤマトに乗った乗員たちが
主人公をはじめ人間臭くけっして特別なヒーローヒロインではなかったことにある

家族がいないことを隠して砂だらけの画面を見る古代
残してきた家族を求めて宇宙空間に迷い出る通信士 相原
被弾した機体にのって命からがら帰還する戦闘機乗り  山本
叶わぬ恋をする高機能のロボット アナライザー

人が画面に求めるものは今も昔もそう極端に変わっていないような気がする
あの頃ヤマトを見て流してきた私の涙も今とそう変わらない理由で流れているのだろう

しかし大人になるにつれて映画はロマンだけでも夢だけでもないことを知る
死んだはずの古代や乗り組み員が復活して続編が作られておくころ興味は他に移っていた

夢とロマンが口癖のようだったプロデュサーの西崎氏が実写版ヤマトの公開を前に亡くなった
彼の後半の大方の人生や仕事を締めたであろうヤマトが彼が夢見たもの以上にリメイクされ
地中から現れ戦い宇宙の闇を超えて、今一番に魅惑的な俳優たちが乗船している
それが多くのヤマト世代にまたその子供たちに愛されて夢を与えるのならそれこそ本望だろう
富山啓さんはじめ初作の声優さんも多く鬼籍に入っている
覚えるほど繰り返して聞いたせりふの数々
擦り切れるほど聞いた亡くなった宮川泰氏の楽曲

時は流れても作品とそれを好きだった思いはこうも残るのだとヤマトの新しいポスターを
みて改めて深くそう思えた
本当の意味で愛されなければブラウン管やスクリーンに映る影と言うものは後世に残らない


ヤマトの名前の向こうに居た二つの名前
アニメと漫画と
夢と現実と
異質なアイデアと才能が出会い生まれた作品は時を越えて愛される



04-1.jpg










posted by YUE at 23:21| Comment(2) | 昭和アニメライブラリー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。